C-Brace

コンピューター制御KAFO(完成用部品)

C-Braceとは

膝を曲げながら歩けるのに膝折れしないKAFO

C-Braceは世界で初めてのコンピューター制御KAFOです。カーボンで作られた支持部に本体が取り付けられます。本体の複合センサーがユーザーの歩行を瞬時に検知し、その情報で油圧シリンダーが膝関節の動きをコントロールします。

膝を曲げながら歩けるのに膝折れせず、子供を抱いていても安心して歩くことが出来ます。また不整地にも対応できるので、足元を気にせず、前を向きながら

歩行可能です。

現在販売されている膝継手で、膝を曲げながら歩けるのに膝折れしないKAFOは、C-Braceのみです。(2020年3月)

C-Brace内部

①本体内部
・油圧センサー:油圧シリンダーの状態を検知
・加速度センサー:ユーザーの加速度を検知
・膝角度センサー:ユーザーの膝の角度を検知
・マイクロプロセッサー:センサーから得られた情報を集約し、ユーザーがどういう動きをしているかを瞬時に判断し、油圧シリンダーに指令を伝達
・バッテリー:リチウムイオンバッテリー

②電源ボタン

③バッテリー残量のインディケータ

④Blutooth

⑤充電口

油圧シリンダー内蔵

油圧シリンダーが膝関節の動きの制動を担っています。

膝関節を曲げるときにすっと曲がるのか、曲げられないくらい固くするのか、という判断をマイクロプロセッサーがして、油圧シリンダーの抵抗値を調整しています。座るときには、じわっと体重をかけて曲げられる抵抗値に、歩くときには立脚期に曲がらない抵抗値に、それぞれ担当義肢装具士が調整をします。

この適度な油圧抵抗を伴いながら膝を曲げられる機能をイールディング機能といいます。膝折れを防ぎ、階段を交互に降りたり、坂道を滑らかに歩いたりすることができます。

普段の微調整はコックピットアプリでユーザー自身が行うことができます。

C-Braceでできること

膝を曲げながらの滑らかな歩行

C-Braceは、膝がしっかり伸びていること、大腿部が前方へ傾いてきたこと、そして前方へ動いていることなどの歩行の動きを検知して遊脚相へ切替わります(膝が曲がります)。路面環境に関わらず、また、歩行速度に関わらず、センサーの機能によって切り替えのタイミングを的確に制御することができます。

また膝が曲がり滑らかな歩行になると共に、代償運動が出現しにくくなります。身体への負担が軽減され、歩行をもっと楽にできるKAFOです。

坂道を下ったり、階段を降りたり

緩やかな傾斜の場合、遊脚層に切替えて上り下りをする事ができます。

急な斜面の場合も、イールディング機能を使って交互に下る事ができます。

階段を下る際、今まで麻痺側から降りていた人も、イールディング機能を利用しながら非麻痺側から降りることもできます。

座る動作も安全に、確実に

C-Braceに体重をかけながら、膝を曲げつつ座ることができます。(イールディング機能)じわっと適度な油圧の抵抗を感じながら椅子に腰かけるので、股関節への影響も少ないですし、何より転倒のリスクを回避することができます。

椅子に座るとC-Braceがそれを検知して、膝関節をフリーにします。そうすることで、足の位置を自由に置き換えることができます。座る動作も座ったあとも、より自然にすることができます。

抵抗値の設定は義肢装具士がアプリ内で行います。

直感的立位ロックで楽に立位キープ

膝継手を曲げた状態で静止すると、膝継手は瞬時にロックします。歩こうとすると瞬時に解除されます。この機能は直感的に働きます。

信号待ちや電車で立っている時、ちょっとした立ち話の時でも、C-Braceに体重を預けることができるため、健側の負担軽減にも繋がります。

後ろ方向への歩行

C-Braceが後ろ方向へ進むのを検知して、スムーズに後ろ歩きをすることができます。

ドアを開けるために一歩下がったり、何かを避けるときなどに脚を引いたり、日常生活の中で後ろ歩きができることで有効な場面もあります。

アプリによるマイモードの設定

C-Braceはタブレットにより油圧抵抗値などを設定しますが、マイモードを加えることができます。自転車に乗れるようにフリーにしたり、特定の強さの設定したりです。ご自身のスマートフォンのコックピットアプリを使用し、必要な際に機能をON/OFFすることができます。

コックピットアプリでは、歩数やバッテリー残量を確認することが出来ます。

購入の流れ

1.評価、適応の確認

DTO (評価用試着機) を使用し、C-Brace の適応があるか確認します。DTO はオットーボックがご用意します。

2-3時間かけて、進めていいのか最終チェックをします。

2.採寸・採型・仮装具

大腿支持部や下腿支持部、足部を製作するため、義肢装具士が採寸、採型をします。

カーボン製のシェルは完成後の微調整が難しいので仮装具を製作してから、C-Brace を作ります。

C-Brace を製作するためには、義肢装具士がライセンスを取得している必要があります。

3.C-Brace設定確認

試歩行し、C-Brace の油圧抵抗値などをユーザーに合わせた設定にします。設定はタブレットのアプリで行います。階段や坂道での歩行、椅子に座る動作など、日常生活に必要な動作を安全に試す必要があります。

また普段の微調整はユーザー自身がアプリを使用して行うことができます。

4.歩行訓練

C-Brace を使いこなすためには歩行訓練を受ける必要があります。

人により訓練期間は異なります。

5.メンテナンス

安全に機能しているか確認するために、定期的なメンテナンスを受けます。メンテナンスは保証の必要要件です。

メンテナンス中は代替え機をご用意します。

適応例

C-Braceの適応

C-Brace の基本的な対象者は、歩行することが困難、下肢の筋力が弱く膝のコントロールが難しい方です。

適応疾患例
- 脊髄損傷
- ポリオ・PPS
- 末梢神経損傷による筋力低下など
その他適応になる疾患もあります。

また下記の要件を満たしている必要があります。
□ 痙性がないこと(あっても微弱)
□ 体幹の筋力がしっかりしていること
□ 足を振り出せるくらい股関節の筋力があること
□ 股関節の筋力はなくても腰などを使い足を振り出せること
□ 膝の屈曲拘縮が10度以上ないこと
□ 膝の内外反変形が10度以上ないこと
□ 体重が125kg以下であること
□ 脚長差が15㎝以下であること

注意

C-Braceには下記の機能がついてないので、C-Braceの機能がユーザーの生活で必要な機能か見極めることが重要です。

- パワーアシスト機能はありません。
- 防水機能はありません。(生活防水はあります)
- 歩行用であり、走行・跳躍には向いていません。

バッテリー

充電

1回の充電でおおよそ2日間の使用が可能です。
使用可能時間は、使用状態によって大きく異なりますので、必ず毎日充電を行ってください

〈初めて使用するとき〉
少なくとも3時間は充電してください。

〈充電がなくなった場合〉
複数回の警告(ビープ音とバイブレーション)の後、自動的にセーフティーモード(膝折れしにくいが、なんとか座れるぐらいの状態)に切り替わります。セーフティーモードの状態は担当義肢装具士と事前に確認しておく必要があります。

ダウンロード

コックピットアプリ

C-braceユーザーが微調整やマイモードの設定に使用するコックピットアプリは、こちらでもダウンロードすることができます。


取扱い製作施設

C-Braceの適合/調整には、専門的な調整技術が必要となります。初めてC-Braceをお取扱いいただく義肢装具士の方には、「C-Braceライセンスセミナー」(製作含む5日間)を受講いただき、技術を習得していただいております。