Johannes Floors (ヨハネス フロアス)

「アスリートにとって走ること、跳躍することは、スピードを感じヨットで空気を切り開きながら進む感じに似ている-スポーツは感覚に訴えかける。」とヨハネス フロアスは語ります。

今ではアスリートとして楽しむことが大切というスタンスで人々を勇気づける存在となったヨハネス。しかし、彼がアスリートとして成功するなんて誰も思っていませんでした。ヨハネスは先天性の脛骨欠損症として生まれ、両足の腓骨がありませんでした。そして、16歳の時に両足を膝下で切断することを決心します。彼は「術後の痛みがひどく耐えられなかったけれど、病院のベッドにいる時からスポーツを始めることを決めていたんだ。」と当時を振り返ります。

それからは義足が彼の脚になりました。義足で走り、スポーツをすることは人生を根本からポジティブに変えました。「義足がなければ歩くことはできなかったし、自分の本当の身長を一日で手に入れることもできた。」

ヨハネスは1m80cmの長身を生かしてトライアスロンを完走しましたし、陸上を始める前は水泳選手として2010年のジュニア世界選手権でメダルを獲得しています。2016年リオ大会ではリレーで金メダルを獲得し、「パラリンピックで金メダルを取ったことは言葉では言い表せない。鳥肌が立ったよ。」と喜びを表現しています。 そして翌年ロンドンで開催された世界パラ陸上選手権で、ヨーロッパレコードとなる46.67秒で優勝して、「私の存在を証明できた。」と言っています。彼の次の大きな目標は2020年東京大会の個人種目で金メダルを取ることと機械工学の学位を取得することです。

オットーボックのアンバサダーとして他の人々に元気を与えることも大切な活動の一つです。「切断することは誰にとっても大きな挫折で、気持ちを平静に保つことが難しい。だけどスポーツでも日常生活でも、人生は続いてゆく、だから助けになりたい。」

ヨハネス フロアスにとって、アスリートでいることは手本となり障がい者スポーツ、義足での生活を切断者に説明することでもあります。彼は他のアスリートと一緒にトレーニングすることが好きです。「単に個々のパフォーマンスに集中しスポーツするだけで、義足であることは問題ではないんだ。」

義肢装具士でもあるヨハネスにとっては、障がい者スポーツへの関心が高まることが重要です。「最近メディアから注目されることが多く、アスリートはしっかり対応していると思う。特に陸上競技は障がい者アスリートの能力を充分に披露できるので注目されることが多い。」ヨハネスはこの関心と情熱を世界中に広め、多くの人と共有したいと思っています。

主な成績:

  • 2019年世界パラ陸上競技選手権ドバイ大会:100m、400m 金メダル
  • 2018年ヨーロッパ選手権ベルリン大会:200m、400m、4X100mリレー 金メダル 100m 銀メダル
  • 2017年世界パラ陸上競技選手権ロンドン大会:200m、400m、4X100mリレー 金メダル 100m 銀メダル
  • 2016年パラリンピック リオ大会:4X100mリレー 金メダル
  • 2016年ヨーロッパ選手権グロッセト大会:200m、400m、4X100mリレー 金メダル

個人情報

国籍: ドイツ

生誕: 1995

競技: 陸上 (短距離)

障害クラス: T43 (現T62)

自己ベスト:
100 m: 10.66 秒(世界記録)
400 m: 45.78 秒(世界記録)

コーチ: Stefan Press

所属クラブ:
TSV Bayer Leverkusen

競技ハイライト成績:
ロンドン2012 100m 金、リオデジャネイロ2016 走幅跳 金(パラリンピック記録)

使用機器:
1E90(スポーツ用足部)を競技で使用。