コンピューター制御膝継手 Kenevo(完成用部品)

低活動ユーザーに最適なコンピューター制御膝継手

超高齢化社会の日本において、切断者の安定性へのニーズは年々高まっています。
Kenevoは、低活動ユーザーや高齢で安定感を必要とするユーザーにとって安心のアシスト機能を搭載しています。

Kenevoには4種類の歩行モードが搭載されています。
訓練当初から日常生活まで、生活環境の変化やユーザーの状況に応じて歩行モードを切替える事ができます。歩行モードの変更は専用のソフトで行います。

機械式の膝継手では、多種多様な機能を搭載することは不可能ですが、コンピューター制御だからこそユーザーの可能性を制限することなく、安定性を提供することができます。

試着をご希望の場合は、担当の義肢製作施設へご相談ください。

技術

1997年にC-Legが世界で初めて歩行の全て(立脚相と遊脚相の両方)をコンピューター制御する義足として発売されて以来、オットーボックのコンピューター制御膝継手は、Genium、C-Leg4が登場し進化し続けています。

20年の時を経て、社会状況は変化し、ユーザーのニーズは多様化しています。
Kenevoは、ユーザーの人生にずっと寄り添い支える、そんな安心に特化した義足です。
コンパクトなボディーの中に、できる限りの安定性機能を詰め込みました。

適した機能に随時切替が可能なため、リハビリ段階での使用にも適しています。

Kenevoのコンピューター制御

Kenevoは、歩行中すべての期間(立脚相と遊脚相の両方)をコンピューターで制御しています。

複数のセンサーで、座ろうとしているのか、立ち上がろうとしているのか、遊脚相に切替わるタイミングや膝の角度など、様々な情報を常に監視(1秒間に100回)しています。

これらの情報を総合的に判断し油圧シリンダーを制御しています。

選べる歩行モード

Kenevoには4種類の歩行モードが搭載されています。
ユーザーの状況や生活環境に応じて選択することができます。生活の幅も広がります。
コンピューター制御だからこそ実現できる機能です。

歩行モードの選択は、専用の調整ソフトで行います。

各歩行モードの詳細は「歩行モード」を参照ください。

アシスト機能

座る時に最後までしっかり効く油圧抵抗、立ちあがり動作時に途中でロックするなど、動作中にも安定性を担保する機能です。
さらに介助者の負担も軽減してくれます。

アシスト機能の詳細は「特殊機能」を参照ください。

歩行モード

ユーザーの状況や生活環境に応じて、歩行モードをA/B/B+/Cの4種類から選択する事ができます。
訓練初期から、日常生活においてできる事が増えた時など、歩行モードを切替えて生活状況に合わせることができます。生活の幅が広がります。

歩行モードの選択は、専用の調整ソフトで行います。

歩行モードA:ロック

遊脚相に切替わらないロック膝モードです。
歩行訓練の初期段階で使えば、義足に荷重をかける自信がつきます。

ロックの解除は、荷重して膝継手が後傾する(座位動作を開始する)ことで座り動作を検知し、膝が曲がり始めます。ケーブル操作でのロック解除が困難な方でも使いこなすことができます。

もちろんアシスト機能は有効ですので、座り動作や立ち上がり動作も安心して行えます。

→階段歩行のトレーニング動画(YouTube)

歩行モードB:セミロック

立脚相では膝が完全伸展位でロックしています。遊脚相へは、下腿の傾きや荷重の掛かり方などを検知して切替わります。

立位の安定性は確保しつつ、足を振って歩くことで身体への負担を軽減でき、歩容の改善にもつながります。

立っている時に膝折れの心配がないため、立ち仕事も安心です。

→平地歩行のトレーニング動画(YouTube)

歩行モードB+:セミロック バウンシング付

歩行モードBの機能に加えて立脚相で最大10°曲がります(バウンシング)。10°以上は曲がらないので膝折れの心配がありません。

膝が曲がる(バウンシングする)ことで、歩行時に踵接地時の衝撃を吸収してくれます。
さらに坂道の上り下りもしやすくなります。

膝が曲がることで股関節も曲げることができ、立っている時も身体をリラックスさせることができます。

→坂道歩行のトレーニング動画(YouTube)

遊脚相への切替えタイミング(歩行モードB/B+)

Kenevoの安全で快適な歩行は、遊脚相への切替えが常時調整されることによって実現されます。
これを可能にするのが、Kenevoへの荷重をリアルタイムで計測するセンサー情報です。

Kenevoは1歩1歩の最大荷重より10%減少したポイントを遊脚相への切替えのタイミングとして判断します。左図の緑丸が遊脚相へ切替わるポイントです。
例えば、歩行器や杖を併用している方や、義足への荷重が安定しない歩容でも、遊脚相へ安全に切替わります。

義足を持ち上げる必要のない自然な歩行が可能になると、全身への負担が少ないばかりか、躓いて転倒する危険も減少します。
足を振って(遊脚相を伴って)歩行ができる事は、Kenevoの最大の魅力です。
自立した日常生活、さらには活動範囲の広がりも期待できるのではないでしょうか。

歩行モードC:イールディング

セミロックでの歩行に自信がついてきたら、イールディングを選択することもできます。
イールディング機能を使えば、階段を交互に降りることができます。
それぞれのアシスト機能は有効なので、座位動作、立位動作に不安のある方でも安心です。

また膝を曲げた状態で静止すると、屈曲方向にロックする機能も搭載されています。立ち話や信号待ちでも立位の安定性が得られ、健側の負担を軽減します。

歩行スピードはゆっくり歩きに対応しています。

→階段交互下りのトレーニング動画(YouTube)

アシスト機能

座ったり、立ったりする動作は、日常生活の中で頻繁に発生します。そんな時、どすんと落ちるように座るのは怖い。さらに立ち上がる時も健側に負担がかからないように立ち上がりたい、一度に立ち上がるのは大変。そんな低活動ユーザーならではの悩みをアシストします。
また、介助者の負担が軽減される事も大きなメリットです。

これらの機能は全歩行モードにおいて有効です。

→アシスト機能のトレーニング動画(YouTube)

座位動作アシスト機能

膝の屈曲角度が深くなるにつれて、油圧抵抗が増加します。
曲がりはじめは滑らかに、そして座位動作の最後までしっかりサポートしてくれます。

どすんと落ちてしまう事がなく、低活動ユーザーにも安心なアシスト機能です。
さらに義足に安心して荷重をかけることができ、健側の負担軽減にもつながります。

立位動作アシスト機能

立ち上がり動作において、膝の屈曲角度が45°以上で立ち上がり動作を中断した場合、その位置で屈曲方向にロックします。
途中で休憩してから、ゆっくり立ち上がる事ができます。例えば、前方にある取っ手や手すりなどを掴み、身体を引っ張り上げることで立位をとる事もできます。

膝の屈曲角度が45°以下で立ち上がり動作を中断した場合、抵抗値を伴なってゆっくり曲がります。どすんと落ちてしまう事がありません。

一度に立ち上がる事が大変な方でも安心なアシスト機能です。

車いす機能

座った状態から、膝を45°以上伸ばすと、その位置で膝はロックします。車いすを健側で漕ぐ際に、義足が邪魔になりません。
訓練初期など車いすと併用される場合に便利な機能です。

膝を少し伸ばすか、壁などを足部で蹴ることでロックは解除されます。

バッテリー

充電

充電口はKenevoの後方にあります。
マグネット式で非常に扱いやすい構造です。

1回の充電で丸1日使用が可能です。
必ず毎日充電を行ってください。

<充電がなくなった場合>
複数回の警告(ビープ音とバイブレーション)の後、自動的に安全なモード(膝折れしにくい状態)に切替わります。

電池容量

kenevoはリチウムイオン電池を内蔵しています。
航空機での移動において、容量の確認を受けた際には、下記をご案内ください。

品番:3C60
品名:kenevo(ケネボ)
バッテリーのWh:11Wh
シリンダー内オイルの引火点:引火性のオイルではないシリコーン系のオイル

4E70 / 757L16 充電器(完成用部品)

Kenevo用の充電器です。
4E70をジニウムのレシーバーとマグネット接続し充電します。 4E70のLEDライトで、充電状況が判別できます

【重要】
充電は +5°C ~ +40°C内で行ってください。
範囲外の場合は、Kenevoが4回の短いビープ音を約20秒間隔で発します。
正常に充電が行えません、ご注意ください。

構成パーツ/アクセサリー

2R17 専用チューブアダプター(完成用部品)

センサーが内蔵された専用のチューブアダプターを接続して使用します。

4X840 プロテクター(完成用部品)

Kenevo専用のプロテクターです。

Kenevoを保護し、滑らかなシルエットで綺麗に仕上げることができます。
後方に充電口があいてるため、そのまま充電が可能です。

推奨足部

1C11 テリオンソフト(完成用部品)

人気の1C10テリオンと同じ低床構造で、より低活動の方にも安心して使って頂ける足部です。
前足部分をカーボンとガラス繊維を組合わせおり、踏み返しが柔らかいタイプの足部です。
指股付き。

→1C11の詳細はこちら

1C10 テリオン(完成用部品)

カーボン足部といえば高活動者向けの印象がありますが、テリオンはカーボンとフォームベースを組合わせることで、カーボンの特性を生かしつつ、低~中活動の方が安心してお使いいただける足部です。
指股付き。

→1C10の詳細はこちら

1C30 トライアス(完成用部品)

人体の足の構造を模倣した、軽量で衝撃吸収に優れた、カーボン足部です。

→1C30の詳細はこちら


ダウンロード

Kenevo コンピューター制御膝継手

クリニカルリサーチ

クリニカルリサーチ

オットーボック製品に関するクリニカルリサーチのサマリー(日本語訳)をご覧いただけます。

→義足のクリニカルリサーチはこちら

→本社クリニカルリサーチ(英語)はこちら


取扱い義肢製作施設

「高機能義足Kenevoケネボ」の適合/調整には、専門的な調整技術が必要となります。
初めてKenevoをお取扱いいただく義肢装具士の方には、「Kenevoライセンスセミナー」を受講いただき、技術を習得していただいております。


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