ライナー

ライナーは断端(切断部)に装着し、硬いソケットから断端を保護する役割を果たします。

ライナーと一言に言っても様々な素材を使った製品があり、素材によって性能は大きく変わります。
オットーボックでは、「シリコーン」、「コポリマー」、「ポリウレタン」の3種類の素材の製品をラインナップしています。

実は歩行中のソケット内では様々な動き(引っ張りや捻じれ)が起きています。これらの動きによる摩擦や不快感から断端を保護します。
ソケット環境は、義足の快適性に影響を及ぼすため、ユーザー個々の活動レベル、断端の状態、切断レベル、生活環境に合わて素材の選択は重要です。

オットーボックでは試着用の貸出品を多数そろえています。
試着をご希望の方は、担当の義肢製作施設にご相談ください。

素材の違いは?

義足シリコーンライナー

シリコーン

最も一般的なライナー素材です

義足コポリマーライナー

コポリマー

シリコーン素材よりもクッション性が必要な場合に適した素材です

義足ポリウレタンライナー

ポリウレタン

ハーモニーとの組合せなど特殊なケースで主に用いられるライナー素材です

シリコーン

義足シリコーンライナー6Y110

シリコーンの特徴

シリコーンは、最も一般的なライナー素材です。

他の材質と比較して、耐久性が高く、清潔を保ちやすい特徴があります。
一方でポリウレタンやコポリマーと比較すると、材質が硬く、皮膚へのフィット感は劣ります。

オット―ボックのシリコーンライナーは、表面の特殊処理によって、シリコーン特有のベタベタした感触を解消しています。
そのため、皮膚の引きつれ感を防ぎ、着脱時も快適です。

<オットーボック独自の技術>
抗菌加工を施した製品もラインナップしています。
オットーボックのライナーに施された抗菌加工には、この黄色ブドウ球菌の繁殖を抑制する働きがあります。
ソケット環境を衛生的に保つための嬉しい効果です。


【シリコーンライナー下腿義足用】


【シリコーンライナー大腿義足用】

コポリマー

義足コポリマーライナー清潔

コポリマーの特徴

柔軟性が高く、クッション性に優れているため、骨ばった断端の方でもフィット感が向上します。柔らかいため膝の曲げ伸ばしもしやすい特徴があります。

熱を加えると形状が変化するため、履いているうちに断端の形状に沿いうため、周径変化のある場合にも最適です。

また、スポンジインサートの代わりとして使用した場合、ライナーは洗浄が可能であるため衛生面が向上します。

一方で局所的な圧には弱く、他の素材に比べると耐久性に劣ります。
そのため低活動の方への使用に適しています。


【コポリマーライナー下腿義足用】

ポリウレタン

義足ライナー特徴

ポリウレタンの特徴

収縮のスピードが皮膚に類似しており、引き攣れなどのストレスが非常に少ない事が大きな特徴です。除圧やクッション性にも優れています。
さらにポリウレタンの持つ流体特性により、骨突起部の多い下腿断端を均一に保護してくれます。

優れた適合をもたらす反面、ポリウレタンには汗を吸いやすいというデメリットがあります。
毎日のお手入れは、特にしっかりと行う必要があります。

<オットーボック独自の技術>
ポリウレタンは優れた素材ですが、加工が非常に難しい素材です。
オットーボックは、独自の技術で既製品化に成功し、唯一ポリウレタンライナーを取り扱うメーカーです。(2020年末現在)


【ポリウレタンライナー下腿義足用】

義足ポリウレタンライナー6Y512

6Y512
ポリウレタン3Dライナー

外装布あり / 外装布なし

装着方法

義足ライナー装着方法

正しい装着方法

① ライナーを折り返します
② 空気が入らないように、外側を滑らすように装着します
ピン仕様の場合は特に、ライナーの向きに注意します
下腿義足の場合は、膝の裏がシワにならないように注意して装着します

オット―ボックのライナーの外側(外装布/外表面)は、装着しやすいように滑りやすい工夫が施されています。

義足ライナー装着方法

誤った装着方法

③ オット―ボックのライナーは丸めないようにします
④ ライナーが損傷する恐れがあります、爪を立てないようにしてください

お手入れ方法

義足ライナーお手入れ

お手入れ方法

① ライナーを裏返し、ぬるま湯と中性洗剤で、肌に触れる内側を手洗いします
この時、香りの強い洗剤や染料の入った洗剤は使用しないでください
洗剤が残らないように、よくぬるま湯で洗い流し、糸くずの付かない布で水分を拭き取ります

ライナーを表に返して外側を、ぬるま湯で洗う、または濡れ布巾で拭きます

② 一晩干して完全に乾かします
乾燥機やドライヤー等は使用しないでください